青の帰り道@新宿バルト9

レイトショウで真野ちゃん主演の映画を見に行ってきました。

青の帰り道。

 

めちゃめちゃいい映画でした!!

ただしかなり重い内容ですけど。

 

上映館もそんなに多くないし、

たぶんすぐ見に行かないと公開が終わってしまうと思うので、

真野ちゃん目当てでなくとも

ぜひ見ていただきたい作品です。

 

以下、ストーリーに触れるので隠します。

(ネタばれ注意してください)

 

真野ちゃんはシンガーを目指して上京。

そんな、音楽で成功を望む若者を描いた

青春群像劇かと思ったら、

そんな明るい話ではなかった。

 

むしろ、現代日本社会が抱える闇や暗部

(地方過疎・格差社会・若者の自殺・

犯罪・アル中・ドラッグ等々)

そういうのを絡めつつ

夢の挫折を描いた映画だった。

 

 

青春映画だと思って見ると失敗します。

けっこう社会派の作品です。

(恋愛要素もほとんどない)

 

でもけっして堅苦しい

説教くさい映画ではなくて、

非常に切実で、現実に起こりうるストーリーを

丁寧に紡いで描いていた。

(実際にあった事件や・人物モデルを

容易に想像できるほど)

 

 

派手さはないけど、

こういう誠実な脚本は、

あっしの好きなタイプの作品です。

 

 

真野ちゃん主演と謳われてるけど、

あんまりそんな感じはしない。

マスコミ的に看板がいないと困るので

真野ちゃんの名前をトップに出してるだけで、

7人全員が主役だし(特に3人なのは重要)、

親子の話も良かった。

 

でも、こういう素晴しい作品に

メインキャストとしてかかわれたのは

真野ちゃんにとっても誇りだろうし、

女優としての、次のステップに進む

ターニングポイントになるのではないだろうか。

 

まあ、いろいろツッコミたいところもあるが、

真野ちゃんが、顔はアイドルだけど、

歌がシンガー級にうまいという設定がそもそも変で、

ライブハウスの映像シーンが生歌歌唱じゃないのが違和感)

ヲタク目線でいろいろ面白いシーンはあった。

 

上述のライブハウスは

渋谷のルイドK2かな?とか、

スパガももクロを足して2で割ったような

SGガールズ」というアイドルグループが出てきたり、

エンドクレジットにフェスティブの名前があったので、

それを演じてたのはフェスティブ??という発見があったり。

 

そんなこんなで泣けたし楽しめました。

結論だけ言うと、いい映画でした。

 

評価(5点評価)

☆☆☆☆