竜王戦第3局  渡辺明竜王佐藤康光棋聖

ひさびさに将棋の話題でも。
竜王戦が面白い。
今期絶好調の佐藤が2連勝して迎えた第3局であったが、
ここを負けてしまうと防衛はほぼ絶望的になってしまう竜王渡辺。
結果は・・・
142手にて後手渡辺勝ち。
驚異的な粘りを見せての大逆転勝利だった。


先手佐藤、後手渡辺。
戦型は矢倉(森下システム)になった。
あっしはBSの中継を見ていて、夕方の段階で『佐藤が勝つだろうな』と思っていたのだが、
その後の渡辺がすごかった。
勝負手を連発して裸一貫だった玉が、
いつの間にか「ゼ」(絶対に詰まないかたち)になっていた。
そしてまだ堅い矢倉城にいた佐藤玉を、
見事討ち取ってしまった。
このタイトルだけは渡せないという執念をひしひしと感じた。


第2局も熱戦で、こちらは佐藤の逆転勝ちという将棋だったが、
今期の竜王戦は非常に将棋の内容がいい。
棋力が充実している両者のぶつかりあいが面白い。


現在はまだ、リードしている佐藤が有利ではあるものの、
第7局まで目が離せない展開になってきたのではないかと思う。