ひさびさに将棋の話題を書いてみる。
12.13日に行われた王位戦第1局は、後手番の羽生が92手にて勝ち。
挑戦者は、いま乗りに乗っている佐藤康光棋聖でしたが、
藤井システム居飛車急戦のテーマ局面ともいえる形から、
見事な勝ちっぷりでした。


敗れた佐藤棋聖ですが、先週は自らの持つタイトルを防衛し、
5連覇で永世棋聖の称号を得た。
相手は鈴木八段だったのだが、第3局の勝ち方はすごかった。
鈴木八段は宣言どうり早石田。
迎え撃つ佐藤棋聖は、第一局のとき(そのときは勝った)と違う手をあえてさした。
この形を選ぶと後手は交換した飛車を△1二に打って受けざるを得ない。
まるで「鈴木君、君には飛車落ちでも十分だよ、フフフ」とあざ笑っているかのようだ。


実戦は、鈴木有利な展開で中盤戦を迎えたのだが、
そこから佐藤が大逆転。
ずーっと佐藤玉は裸一貫の居玉だったのが、
いつのまにか金銀を打ち付けて、堅い囲いに入ってしまっていた。
いやはや、おそれいった。


それから、昨日はテレビ番組でふたりの棋士が取り上げられた。
奇跡体験!アンビリーバボー」(瀬川四段)と
「プロフェッショナル 仕事の流儀」(羽生三冠)です。
どちらも興味深かったのですが、
瀬川さんのドキュメンタリーは感動的でした。
テレビを見て、ひざびさに泣きましたよ。
いや、ほんとよかったなあ。