劇場版 SPEC〜結(クローズ)〜 爻(コウ)ノ篇

きのうは武道館にいかず、結局、これを見てきた。
SPEC完結編。


すごい作品だった。
こんな作品に真野ちゃんも携われたことに、
感謝したい。
(まあ、堤監督には舞台作品で、
他にもいろいろお世話になってるけど)


日舞台あいさつには、チームSPECの一員として
真野ちゃんも参加したようだ。


真野恵里菜、「SPEC」での自身のセリフで「アイドル界が揺らいだ」
http://www.cinemacafe.net/article/2013/11/29/20583.html(cinemacafe.net)


以下、映画のストーリーに触れるので隠します。


漸(ゼン)ノ篇の謎を解明していってから、
セカイと対決するクライマックスまでの流れは、
最高に面白い。


世界の終末を描くシーンも、
ハリウッドのスペクタクル映画に負けないくらいのド迫力だと思う。


問題なのはラストシーンだろうな。
賛否両論というか、よくわからないという
「???」な感想がほとんどだろう。


物語のテーマが壮大になりすぎて、
話の落とし所に困ってしまう典型的なケースだ。


人類と神(その正体はネタバレになるのであえて書かない)の対決とか、
普通に考えて無理がある。


で、最後の結末を迎えた後(ここで終わっても何ら問題はなかった)、
サスペンス満載だった映画が、突如叙情的になる。
詩のようでもあり、哲学のようでもある。


当初、SPECというドラマが始まった時は、
単純なミステリー(謎解き)的作品だったが、
だんだんとSF的作品にシフトしていって、
ついにはこのようなが壮大なストーリーとなってしまった。


制作者(脚本家とか監督とか)としては、
これを単なるアクション娯楽映画にはしたくなかったのはわかる。


「超能力大戦」で終わらせたくなかった。
人類が勝利してハッピーエンドではだめだ。
もっと、深いテーマ性を持たせたかったのだろう。
しかし、人類がどこに向かうべきなのかは示されていない。
禅問答のような、堂々巡りの世界である。


ネタバレ的になりますが、
最近見たアニメ「まどマギ」に似た作品だと思いました。
劇場版ではなく、テレビシリーズのほうです。


当麻紗綾は鹿目まどかになったのだ。


評価
☆4つ(5点満点)