舞台「清らかな水のように~私たちの1945~」@新宿シアターモリエール
舞台「清らかな水のように~私たちの1945~」@新宿シアターモリエール
Aチーム:田辺奈菜美・小田桐希果・新嘉喜由芽・茉依・花井円香・青木聖・小原菜々美・渋谷圭亮・重松隆志
○
24日(初日)・26日・27日の3日間観劇してきたので、
感想を書きたいと思います。
本公演は終了しましたが、
2016年の初演以来、
毎年この時期に再演されているようなので、
(今年で再演は4年目)
もし今後見るご予定のある方はネタバレ注意お願いいたします!!
○
その前に、まずこの舞台
AチームとBチームのダブルキャストに分かれておりまして、
共通の出演は雨倉隊長役の重松さんのみ。
そして、ななみんはAチームの主演ということで、
3回ともAチームの観劇でした。
でも、とてもいい脚本の舞台だったので、
できればBチーム公演も見たかったなあ~というのが
若干の後悔でした。
千奈美にBチームは、
國森桜・琴子・渡邊璃音・幼菜・佐藤結美・熊倉結菜・竹道星来・中村隆昭・重松隆志
というキャストなります。
國森さんは秋元康の劇団オーディションで選ばれた人のようで、
ななみんと主役をどう演じ分けたのか、
気になるところである。
○
開演5分前に前説。
もうひとりのななみちゃん(小原さん)と、
青木あきらちゃんによるコント風の諸注意。
最前のヲタクは、「ななみちゃん可愛いですよね~」と
ダイレクトにいじられます(笑)
○
舞台セットは簡素。
ジャングルと洞窟(ガマ)が書かれた書割のみで、
とくに大掛かりな仕掛けはなし。
しかし、脚本が秀逸なので、
そのあたりはあまり気にならない。
衣装もちゃんとしていたし、
ななみんたちがタイムスリップした後、
後半には、ちゃんと制服が泥だらけに汚れるという
ディティールもしっかりしていた。
○
太平洋戦争、しかも苛烈な沖縄戦を描きつつも、
舞台らしい笑いを挟んで、
客席の緊張を解きほぐす小ネタも面白かった。
ななみんは、修学旅行の体験学習をサボって
授業を抜け出し、
酒やタバコも持ち歩くと言う不良少女だが、
(さすがに女子高生はウォッカを持ち歩かないと思うが・・・)
タイムスリップした後に、カバンの中身を検められるシーンでは、
リュックの中から「ばかうけ」(1日目)。
2日目は「ハッピーターン」。
(千秋楽は未見のため不明)
ななみんが
未来に戻ってやりたいことは、
すべて食べ物の話になるのだが、
1日目は「マーボー茄子」「焼肉」、
2日目は「カルボナーラ」「フレンチトースト」「すき焼き」、
3日目は「すき家の牛丼」「ミートソース」「チーズドリア」、
でした。
でも、ここから本当に食べたいのはお母さんの「煮物」(貧乏くさいけど得意料理)
という流れに入っていく。
笑えるシーンと言えば、
隊長の「俺をひとりにするな」コーナーでは、
回を追うごとにアドリブも冴え渡り、
演者も笑いをこらえるのに必死で本当に面白かったです。
○
もちろん、この舞台は喜劇ではありません。
実話を元にしたシリアスな戦争もので、
そこにSFっぽい味付けをうまくほどこした
とても感動できる舞台です。
沖縄の女子学徒隊というと、
「ひめゆり」ばかりが有名ですが、
本作のテーマとなっているは、
「ふじ学徒隊」です。
日本にこういう戦争が現実に起きていたと言う
事実を忘れてはいけないし、
それを思い出させてくれるとても意義深い舞台作品でした。
○
ななみんが「ざわわざわわ」と、
歌うシーンが一瞬あるのだが、
この曲を松浦亜弥がカバーしていることを、
ななみんは知っているのかな??
(サイン会で聞きそびれてしまった)
「FOLK SONGS 2」という超名盤に収録されているので、
是非、聴いてみてほしいものだが、
ありがたいことにYouTubeに動画もあがっていますね。