演劇女子部「 遙かなる時空の中で6 外伝 〜黄昏ノ仮面〜」@池袋サンシャイン劇場

6月6日(木)

演劇女子部「遙かなる時空の中で6 外伝 〜黄昏ノ仮面〜」@池袋サンシャイン劇場

出演:つばきファクトリー新沼希空浅倉樹々は降板) / 須藤茉麻清水佐紀 / 扇けい / 金光留々(ハロプロ研修生) / 小野田暖優(演劇女子部)

アンサンブル:金子佳代 / 五十嵐睦美 / 中井絢子 / 一瀬佐季 / 杉森菜摘 / 山崎千夏

友情出演(日替わりゲスト):石田亜佑美牧野真莉愛(モーニング娘。'19)

開場 18:00

開演 19:00

 

 ○

 

初日公演見てきました。

 

以下、ストーリーに触れますので、

ネタバレにご注意ください。

 

 

開演前の影アナはりさまる。

 

舞台セットはほとんどなく簡素。

スライドして動く衝立みたいな

大きな板があるくらい。

 

こことかバックに映像を写して場面転換を演出する。

最近このパターン多いな。

大掛かりなセットを組まなくても

大きな演出効果が得られるので、

まあ主流になりつつあるんだろな。

 

 

ストーリーについて

 

「遙かなる時空(とき)の中で」は初めてみる。

原作はもともとゲームのようだが(しかも女子向けの)、

ゲームはまったくやらない人間なので、

内容は知らなかった。

 

アニメ化もされているようだが、

それも見たことない。

(テレビないし・・・)

 

今作はシリーズ6ということなので(舞台版は外伝という位置づけ)、

相当人気があるんだろうなというのは伺える。

 

最近では、きっかも同じ舞台に出演していたはずだ。

ただ、それは男性キャストも出る(むしろそこが売り?)

男女混合の普通の舞台だったわけだが、

それを演劇女子部でやるというのは興味深い。

メインターゲット層である女子の反応は気になるところだ。

 

 

あらすじ

普通の女子高生だった主人公 梓(あずさ)は
突然、大正時代によく似た異世界に時空移動してしまう。
帝都東京。そこは、怨霊と呼ばれる異形の存在が蔓延っていた。
事態を打開しようとする帝国軍と、その対立にある鬼の一族。
その抗争に梓は巻き込まれていく──。

(公式ホームページより)

 

感想としては、

帝都物語里見八犬伝を足して2で割ったようなお話でした。

バケモノが出てきて、それをやっつけるという

ものすごくわかりやすいお話。

ということで、内容は子供向けではあるんですが、

だからといって決してつまらなくはなく、

脚本も演出も力がこもっていて最後まで面白く見ることができました。

 

 

 

キャストについて

 

主演のりさまるとイケメンヒーロー役きしもんがすごい。

 

 

本来ならこの舞台、

毎年この時期モーニング娘。がやるはずのものでした。

裏方の錚々たる布陣はまさにそれ。

それが、なぜつばき主演になったのか?

真相は知りません。

モーニング娘。になにか別の(舞台よりおいしい)

大きな仕事が入ったため、としか考えられないのですが、

それがなんなのかはわかりません。

 

例年なら武道館公演と舞台稽古を平行してやったでしょう。

 

もちろん、負担が軽くなった分、

娘の春ツアーファイナル@日本武道館は大成功でした。

 

そして、大役を任されたつばき。

 

BS-TBS側がよくゴーサイン出したものだと感心しますが、

その期待にこたえる素晴しい演技力でした。

りさまるときしもんはまさに舞台向き。

 

 

最近は、演劇女子部のおかげで

ハロプロもプチ宝塚化してきているのですが、

発声もミュージカル風で堂々としたものだし、

せりふの言い回しもうまい!

 

あっし、りさまるの声が好きなんですよね。

 

アイドルとして大成するかどうかはなんとも言えないですが、

絶対女優になったら成功する。

 

 

りさまるいい女。

きしもんいい男。

 

 

いい男といえば、

男性役がみんな良かった。

てか、ほとんどが男性役なのだが(笑)

 

つまり、この舞台は

ビジュアル面から見ても成功している。

 

あっしが特に良かったと思うのは、

ルードハーネ役の小野田紗栞ちゃんと
里谷村雨役の谷本安美ちゃん。
 
 
さおりんにクサリガマで縛られたい!(ドM)。
 
あんみぃ、あんな低いイケボ出せるんだ!(驚愕)
 
 
おみずの有馬隊長も想像以上にはまってたな。
あんな女の子らしいおみずが、
カッコよくなっちゃうんだから舞台というのは面白い。
 
 
金光るるちゃんも可愛かった~!(こちらはまだ少年って感じで)
 
 
 
そして、まあさの役作りのすごさ!!
 
 
最後カーテンコールで挨拶するまで、
まあさが出てた事に気づかなかった!
それくらい、役によって顔も変わるんだから、
まあさ恐るべし!!
 
 
 
ゲストコーナーも急ごしらえの割にはちゃんと作られていたし、
最後にはキャストと一緒にフィナーレでダンスを踊ってて、
よく躍れるな、すごいなと感心しました。
 
 
石田役を演じただーいしも、
こんな場所でもプロ野球ネタをぶち込んでくるまりあも、
どっかんどっかん笑いを取ってましたね。
 
友情出演ありがたい。
 
 
疑問点
 
・結局、梓は現代に帰れたのか、帰れなかったのか?よくわからない。
・おばあちゃんは、竜神の神子だったのか?
・リーダーなのに、りこりこの見せ場が一番少ない。
・クライマックスの見せ場の葛藤が「鬼の仮面」をつけるかつけないか(弱い)。
・鬼の一族が忌み嫌われながらも、人間に尽くすその背景が不明。
 
 
 
まあ、細かい疑問はあれど、
ちゃんと商業演劇として成立したレベルだったと思います。
 
 
初日のカーテンコールでは、
ゲストのふたり(だーいし・まりあ)と
キャストから代表してりさまるが挨拶したのですが、
思わず涙がこぼれたのはぐっと来た。
 
主演の重圧たるやものすごいものだと思う。
 
なんせ、客入りが悪ければ、
主演のせいだと叩かれますからね。
 
りさまるホント良かったんで、
多くの人に見てもらいたい。
(きしもんもね)
 
まあ、実際8000円というチケ代は高いとは思うが、
(推しが出ていなければなかなか払えない金額)
そこまで損はしないはず。