演劇女子部 「ファラオの墓 〜蛇王・スネフェル〜」@池袋サンシャイン劇場

出演:モーニング娘。’18・清水佐紀・扇けい・汐月しゅう
アンサンブル:石井杏奈・小野田暖優(演劇女子部)・北林明日香・堀江葵月・前田こころ・野口胡桃(ハロプロ研修生
開場 18:30
開演 19:00



20時58分
ファラオの墓終了〜!



初日公演。


本当の初日は今日の昼公演だが、
あっしが見たのは夜公演。


ネタバレご注意くださいm(__)m



再演ということで、
かなりの部分が前作と共通。


セットもほぼ同じ。
楽曲も新たに書き足したものもあるが、
主要な楽曲はそのまま。


ただ、今作はスネフェル視点の
新解釈ということで、
変更点もあり、
そのことでクライマックスが
若干(いや、かなり大きく?)違う。


しゅうさん演じるメリエト皇太后との関係がクローズアップされ、
逆にサリオキスとアンケスエンは、
まったく深く描かれない。


これは、新味を出そうとしたあまりの改悪、
企画・脚本段階での失敗ではないのかな?


当然、クライマックスが違ってくる。




単なる再演では、
キャスト変更しただけで面白味がないという、
当然の反対意見も出るだろうし、
まあ、なんらかの不満はあるだろうが、
これはオリジナル脚本のほうで、
再演を見たかったな。


いわばヒール(悪役)が主役なわけだし、
まあ、やっぱりラストが
すっきりしない終わり方なのである。


だーいしは頑張ってた。
素晴らしいスネフェルだった。


それは、絶賛にあたいする。


それでもやっぱり、
ダークヒーローというのは、
本編あってのサブエピソード的なもので、
映画でいうならスピンオフ的作品。


なので、マニアにはお薦めできる。


また、今回初めて見るという人にも、
決して楽しめない訳ではない。


ただ、前作が良すぎた。
つまり、それだけの話。



キャストに関して。


やはり、演劇女子部の立役者、
どぅーがいなくなったのは痛い。


なんだろうこの喪失感は、
いなくなって気付くその存在の大きさ。


加賀サリオは、
悪くないものの、
もともとあまり活躍しない役なので、
全体的に印象薄。


ただ、決闘シーンの殺陣は
メチャメチャカッコいい。


本作の見所か。



小田ナイルは、可愛くて妹感をより増したけど、
ちぇるナイルより見せ場激減。
(ハープ演奏は
ちぇるナイルだから出来た演出だし)
まりあンケスエンも同じ。


ここがかなりのマイナスポイント。


脇役は、総じてみな良い。


ここでも大活躍のちぇる


来年は、ちぇる主役で一本見たいわ。


あと好印象だったのは、
あかねちん(前作よこやんが演じた役)
はるなん(前作と同じ役どころ)。


ふくちゃん、まーちゃんという主役級が、
地味な脇役に徹しているのも、
ある意味豪華と言えば豪華(もったいないとも言えるが)。


清水佐紀ちゃんも、
安定の演技だった。


歌唱力では、
扇さんが圧倒。


しゅうさんは、
少しコンディションが悪かった。


娘。の歌唱力に関しては、
もう少し向上しないと、
ミュージカルとしては厳しい。


安心して聴けるのは、
おださく、
ちぇる
ふくちゃん、
まーちゃん(声はガッラガラだけど、音感は抜群)くらい。



さんざん文句を言ってるようだけど、
泣ける舞台なのは変わりありません。


泣けるポイントが、
敵対する恋人同士から、
母子の相克に変わったのです。


もう一回サンシャイン劇場に足を運ぶことは決まっているので、
今度は、余計な先入観なしに、
どっぷり作品に浸かります。


今回、キャスト変更もないので、
各役の細かいところまで楽しみたいと思います。



カーテンコールでは、
座長だーいしが挨拶したあと、
2名に感想を言ってもらう。


夜公演は、
森戸ちぃちゃんと、
あかねちんが指名されました。



中央で観劇していらっしゃった
白髪のご婦人
竹宮惠子先生でしょうか?
(お顔知らないので、
間違ってたらスミマセン)