ミュージカル「グランドホテル」(RED team公演) @赤坂ACTシアター

出演:成河・伊礼彼方・吉原光夫・真野恵里菜藤岡正明・味方良介・木内健人・大山真志・金すんら・友石竜也・青山航士・杉尾真 ・新井俊一・真瀬はるか・吉田玲菜・天野朋子・岡本華奈・湖月わたる(スペシャルダンサー)・土居裕子・佐山陽規・草刈民代
公演終了後トークショーあり(出演:成河・真野恵里菜・吉原光夫)
18:30 開場
19:00 開演



おいおい、家出たら雨降ってきたじゃないかよ!



赤坂アクトシアターなう。
真野ちゃん、グランドホテル。



アクトシアターってこんなにデカかったっけ?
2階にいるんだが、
まだけっこう空席あるな。



21時21分
アフタートーク終了〜!



真野フレムシェン。


この超豪華キャストの中でも、
かなり重要な役だった。


初ミュージカル(しかも、海外ものの本格派)で、
大丈夫かな?という心配もあったんだけど、
全く心配なかった。
真野ちゃん上手いよ!


まさか、この舞台で泣くことはないだろうと思ってたけど、
ラストシーンで泣いたわ。


真野ちゃん、素敵な作品を見せてくれてありがとう!



アフタートークは、
真野フレムシェン、
ユダヤ人、
社長の3人でした。


フレムシェンと社長のシーンの裏話も聞けて面白かった。


社長に、真野ちゃんって呼ばれてましたけど、
ダンスも上手いし、可愛いし、
とベタぼめでしたね。
ちゃんと、真野ちゃんのファンの方ごめんなさいね、
とのお詫びもありました(笑)



もうひとつのストーリーの核は、
引退間近の名バレリーナ(草刈さん)と、
男爵。


その、5人が主要キャストで、
プラスいろんな登場人物(客、付き人、ホテル従業員)が入り乱れて、
物語が進行する。


たえず、人と舞台セット(中央にホテルの回転扉をイメージした舞台装置)が動いていて、
流石、本場の演出家のレベルは凄いなと唸らせられました。


そして、当然ながら
皆さん歌が上手い。
男性キャストが素晴らしかった。


オケ生演奏だし(表からはみえない)、
濃密な2時間を堪能させてもらいました。




あらすじ

1920年代ベルリン。様々な人間のドラマが交差する豪華ホテルの一夜を描いたミュージカル『グランドホテル』。
若く美しく、だが貧しいフェリックス・フォン・ガイゲルン男爵は、ギャングによる借金の取り立てから逃げている。帝政ロシアで一世を風靡したバレリーナ、グルシンスカヤは座員を養う引退興行のためにベルリンへ。重い病を患う会計士、オットー・クリンゲラインは、これまでの貯金を全て使って、人生の最期の日々を豪華なホテルで過ごそうとしていた。傾きかけた織物工場の娘婿社長プライジングは、会社を立て直す会合のためにホテルへ。ハリウッドでスターになることを夢に見るタイピストのフレムシェンはプライジング社長の私設秘書に誘われる。偶然にもグランドホテルで出会い、それぞれの人生が変わるような一夜を過ごす。
「グランドホテル、ベルリン。いつも変わらない。誰かが来て、誰かが去っていく。ひとつの命が終わり、ひとつの命が生まれる……。ひとつの心が引き裂かれ、ひとつの心が高鳴る……。ひとりの男が牢獄へ行き、ひとりの男がパリへ旅立つ。いつも変わらない。時は過ぎる、淡々と。人生も回り続ける。グルグル、グルグルと……。では、もう一日、いるとしようか。」

(ミュージカル公式サイトより)



舞台はベルリンの超一流ホテル。
でも、泊っている客が、揃いも揃ってみな金に困っている(笑)


「グランドホテル」と言えば、
洋画の古典的名作として有名な作品ですが、
あっしもかなり前に映画で見たことがあります。
でも、どんな話だったかはすっかり忘れていました。


今回、ミュージカルを見たことで、
そういえばそんな話だったかな〜とかすかな記憶をたどりましたが、
正直まったく思い出せません。


でも、20世紀初頭が舞台のこの作品。
100年近く時を経た今見ても、作品の魅力は色褪せませんね。
普遍的テーマが描かれているからでしょうね。


ハリウッド女優を夢みる野心家のフレムシェン(真野ちゃん)は、
鴻上舞台「ベターハーフ」のアイドルを夢みるヒロインの真野ちゃんとも重なりました。



そして、演出家トム・サザーランド(まだ31歳の若手)の手腕。
たえず人が動き、セット(中央に回転部分)が動き、
机や椅子を使った躍動的な演出。
その、効果による相対的な死の演出(薔薇の花びらを撒く)の対比の鮮やかさ。


いいもの見せてもらいました。