モーニング娘。道重さゆみの今夜もうさちゃんピース(11月13日放送)



さゆがラジオで号泣した。
あっしも音源を聴いてみて、号泣した。


一般人の関心は、モーニング娘。から離れ、
現在、誰がいるのか?答えられる人のほうが少ない。
5期・6期はかろうじてわかるが、
誰が卒業したのかとかまでは知らない。
7期の小春はまだしも、8期の知名度に至っては壊滅的だ。
つまり、かつてのモーニング娘。と、
今のモーニング娘。とは、もう完全に違ってしまっているのである。


そんな凋落の一途をたどる(と一般人には見えられがちな)モーニング娘。に、
孤軍奮闘、さゆはバラエティーから風穴を開けたのである。


テレビでしかさゆを知らない人は、
彼女のことを自意識過剰の嫌な女としか捉えていないかもしれない。
しかし、これはさゆなりの計算された戦略であり、
里田さんがおバカキャラを演じたり、
小倉優子りんがかつてコリン星出身だったりするのとまったく同じである。


そんな、さゆの苦悩を知る人がどれくらいいるだろうか?


アイドルは常に戦っている。


AKBはその顕著な例だ。
選抜に入るために総選挙でランクをつけられ、たえず評価され続ける。
ハロプロは少しぬるま湯につかっていたと思われても仕方ないであろう。


さゆも戦っていた。
自分の名前を売ることに貪欲であり、
ブログを更新しまくり、バラエティーでは嫌われキャラに徹した。


そんなさゆにとっては、
モーニング娘。は同僚・仲間であると同時に、
もっとも最も近しいライバルでもあった。


しかし、いつも戦いの後に残るのは虚しさだけだ。


結果として、さゆにそんなことを気付かせてくれたのがえりりんだった。
さゆの「卒業しちゃうのやだな…」の最後の一言に胸が詰まる。


めずらしくストレートな感情を吐露してしまったさゆが愛おしくもあり、
またそんなさゆが愛して止まないモーニング娘。というグループを、
これからも応援していこうと、あらためて思った。