2本見てきた。
「ALWAYS 三丁目の夕日
「奇談」
(感想は以下)
まずはじめに「奇談」のほうを見た。
例のごとく、原作の漫画は読んでいない(諸星大二郎「生命の木」)
客入りはガラガラ(20人程度か?)で、
近年のホラー映画ブームや阿部寛(逃亡者にも出てましたね)の人気だけで
集客するのは難しいのかと言うのが正直な印象でした。
でも、思った以上にひきこまれる内容。
隠れキリシタンをあつかったオカルトものなんですが、
やっぱり原作の世界観・宗教観が面白いんだろうなあ。
ただ、ラストが拍子抜け。
もうちょっと金かけて作ったらすごい映画になったかもしれないが。
こういう作品は実写化はむずかしいよなあ。想像力のほうが勝るから。


続いて「ALWAYS 三丁目の夕日」。
はじめは見るつもりは全然なかった。
だって予告編見ただけでストーリーが全部わかっちゃう映画なんかつまんないでしょ。
しかし、意外に世間の評判がよい。
ほかにめぼしい作品もないことから、堀北真希ちゃん推しに入ったわけですが、
これがめっちゃいい映画でした。
日本人ならこれを見て泣け、って感じですね。
ストーリーは継子ものの下町人情話なんだが、
平成版「長屋紳士録」といってもよいでしょう。
もし小津安二郎賞と言うのがあったら、山崎監督にあげるべきだ。
そしてこの古くからあるテーマを、よくぞ現代によみがえらせた。
やっぱ映画はディテール、演出家の力量でいくらでも面白く出来るんですよね。
最新のCG技術ってのもすごいね。
そして、堀北真希ちゃんはじめ子役がみなすんばらしくいい。
堀北ちゃん、ガキさんにそっくり。
とりあえず今年見た映画の中で一番泣いた。おすすめできます。